『
背景用紙を工夫しよう-グラデーションペーパーの勧め』では、背景を単なる白とか黒だけじゃなくて、写真用のグラデーションペーパーを利用すれば、写真の出来栄えが格段に良くなることを紹介しました。
グラデーションペーパーは目が飛び出るほど高価ではありませんが、出品する品物によっては、予想される落札価格よりグラデーションペーパーのほうが高くなってしまうこともあると思います。
そこで、自分でグラデーションペーパーを自作できないか試してみました。といっても、我が家にあるプリンターは写真画質とはいえ、最大でA4サイズまでしかプリントできません。指輪とかミニカーなどの小物であればA4サイズでも、十分な大きさですが、汎用性を考えると、もう少し大きい最低でもA3サイズぐらいが欲しいところです。
とはいえグラデーションペーパーを安くプリントすめたにA3サイズのプリンタを購入するのは本末転倒なので、いろいろと探してみると、とても便利なサービスを見つけました。
それは、ローソンのカラーコピーサービスです。今まで全く知らなかったのですが、最近のコンビニのカラーコピーというのは、とても進化していて、メモリカードやUSBメモリに格納されたjpegやPDFのデーターをその場でカラープリントできるのですね。
詳しくはローソンのWebサイトにある
メディアに保存されているファイル(PDF/JPEG)をコピー用紙にプリントできます。 をご覧ください。
というわけで、Photoshopでグラデーションデータを作成して、近くのローソンでプリントアウトしてきました。

価格は、黒色の単色で作成した白から黒のグラデーション用紙が1枚20円、青とピンクのカラーで作成したものがグラデーション用紙が一枚80円でした。
最初の写真のように少し離れて撮影するとそれなりに綺麗に見えますが、カラーコピー機では、グラデーションの再現性はあまり良くないようで、近くで見るとかなりムラがあります。ただコピー機はメンテナンスの状態によって印字品質が随分と変わるので、私が利用したお店がたまたまメンテナンスの良くない機械だった可能性もあります。
とにかくまずは撮影してみます。撮影はこのようなセッティングで行いました。

背景紙は、高さをあわせるため、目玉クリップとS字フックを使い、簡易スタジオの後ろの壁に垂らしています。また、真上からのライティングとしたため、頭の下側などの影がきつくなるので、人形の両サイドからレフ板で光を起こしました。
そうそう、使用している簡易スタジオは『
撮影用の簡易スタジオを自作する-ダンボール箱を切り開いて0円で』の記事で紹介した自作の簡易スタジオです。
また実際には『
撮影用の簡易スタジオを自作する(2)-ディフューザーを使おう』のように、上にディフューザーとしてトレーシングペーパーを被せています。
そうそう、『
撮影用の簡易スタジオを自作する(2)-ディフューザーを使おう』でも、書きましたが、今回のように簡易スタジオの中に背景紙やレフ板などをセットする場合、このように上側のディフューザーが取り外せると、セッティングがとても楽です。
とこんなセッティングで、背景紙を使用して撮影してみました。



いかがでしょうか?
意外に使えると思いませんか。
ですが、残念ながらカラーコピー機で作成した背景紙が使えるのはオークションやブログ、ホームページなど、サイズが小さくて、パソコンのディスプレイで見るような作品に限られそうです。
作品をを印字して鑑賞する場合は、カラーコピー機のグラデーションペーパーでは、色むらがありすぎて、ちょっと使えないかな?と思います。
インクジェットプリンタの場合は、もう少し滑らかなグラデーションが印刷できますので、データーが入ったUSBメモリをしばらく持ち歩いて、安くて大きな印刷をしてもらえるところが見つかれば、いずれ試してみたいと思います。
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