『ストロボディフューザーの自作』
『続ストロボディフューザーの自作』
『続々ストロボディフューザーの自作』
『続々々ストロボディフューザーの自作』
に続く、ストロボディフューザーの自作シリーズ(?)の第5弾です。

しつこく続いたシリーズも、これで終わりです。前回まではストロボ一つで、どれぐらいの効果と明るさがあるのか、実際に撮影してみたり、フラッシュメーターで明るさ測定してみましたが、今回は複数のストロボを使うとどうなのか、試してみます。
先ずはストロボを2台使用してみます。

手前はミノルタのプログラムフラッシュ5400HS、奥側は同じくプログラムフラッシュ4000AFです。
どちらも中古で購入したので合計しても1万円もしなかったと思います。それぞれ単体を直射で距離1m、ISO100で測定すると、どちらも絞り値は32と表示されました。カタログ数値よりかなり落ちていますが、まぁ中古だし、簡易的な測定なので、こんなもんでしょう。
この2つをバウンスした後で、まな板シートでディフューズした時の明るさを測定してみました。

絞り値は5.6と0.9と表示されました。ストロボ1つのときの最大値が5.6と0.3でしたので、0.6段分だけ増えたことになります。もう少し数値が増えても良さそうですが、上側に光が逃げているのと、反射した後にストロボ自身が大きな影になるので、これぐらいの数値になったのでしょうね。
次に、ありったけのストロボを一度に使用してみます。手元には1:3に分岐できるシンクロケーブルが1つと、スレーブユニットが2つありますので、そのすべてにストロボをつないで5台を一度に発光させてみます。

ミノルタのプログラムフラッシュ5400HSが1台、プログラムフラッシュ4000AFが2台、プログラムフラッシュ2800AFが2台です。スチールラック用のプレートに固定してみましたが、鉄製のプレートが重さでたわんでいます。ちなみに、すべて単三電池が4本必要なので、合計20本の電池(ニッケル水素電池を使用)を使用しました。
さて、先ずは直射状態で明るさを測定してみます。例によって、ISO100、距離1mでの絞り値を測ります。

これだけ沢山ストロボを並べても、絞り値は64と0.2しか表示されません。といっても、近距離で64というのは、かなりの明るさで、もちろんレンズの最小絞りを遥かに超えています(通常は22ぐらい)。直射で使用すれば真っ白になること間違い無しです。そんなことしないけど。
では、この状態で自作したストロボディフューザーを使用して、測定してみます。
そうそう、ストロボ5台をセットすると、ディフューザーはこんな感じになります。

反射した光を見事に、ストロボの隊列がブロックしています。とっても非効率です(笑)
では、測定した数値はどうなるでしょうか。

絞り値は8.0と0.4と表示されました。これなら、マクロ撮影も何とかなりますかねぇ。
20本のニッケル水素電池を準備できるマメな方で、ストロボが沢山余っている方はぜひお試しください。(笑)
これで、ストロボディフューザーの自作シリーズは終わりです。(多分)
最後まで読んでいただいてありがとうございました。
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